2002-04-10 第154回国会 参議院 本会議 第16号
シックハウス症候群で病院へ行けば、精神科の患者として自律神経失調症で片付けられてしまい、適切な治療が受けられないでいるのは重大な問題ですし、全国に二十二万人もいると言われている不登校児や無気力症の子供たちの幾らかは、シックハウスやシックスクールに起因している可能性があることも見逃せない問題であります。 また、このように重い症状でなくてもシックハウス症候群の予備軍と言える人は意外とたくさんいます。
シックハウス症候群で病院へ行けば、精神科の患者として自律神経失調症で片付けられてしまい、適切な治療が受けられないでいるのは重大な問題ですし、全国に二十二万人もいると言われている不登校児や無気力症の子供たちの幾らかは、シックハウスやシックスクールに起因している可能性があることも見逃せない問題であります。 また、このように重い症状でなくてもシックハウス症候群の予備軍と言える人は意外とたくさんいます。
「登校拒否症はきちんと治療しておかないと、二十代、三十代まで無気力症として尾を引く心配の強いことが、約五千人の治療にあたってきた稲村博・筑波大助教授(社会病理学)らの研究グループでの約五年間にわたる相談・治療の結果、わかった。」というのですね。二十、三十まで、これは大変なことだと思う。こういう無気力な子供たち、ちょっと例を申し上げますと、あるAさんという二十四歳の男性なんですね。
ただ、やはり私どもが今学生等のアンケート調査を通じて留意をしておりますのは、何といいますか、潜在的な無気力症あるいは潜在的か対人関係に十分適応できないような軽微な精神上、行動上の障害、それが見かけ上は全くこう平常で、積極的ないい青年のように見えながら、実は内部にそういうものを持っているという学生がふえているという傾向がございますので、大学としてはその学生諸君が静かであるということで安心をしているわけにいきません